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『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読んでみた

読んでみた
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何かで見かけた「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」を図書館で予約していたらすぐに借りることができました!

タイトルにあるように「取材・執筆・推敲」の3つの構成で、プロの「書く人(ライター)」になるための考え方を教えてくれます。

表表紙を開いたソデの部分に、「取材・執筆・推敲」の説明があるのですが、全部読み切ってから見返すとすごくよく意味が分かるようになります。

  1. 『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』の目次
    1. 第1部:取材
    2. 第2部:執筆
    3. 第3部:推敲
  2. 『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』の気になったところ
    1. P.10 書くのではなく、コンテンツをつくる
    2. P.27 「他人ごと」と「自分ごと化」
    3. P.32 「編集力」の確かさ
    4. P.55 「読者としての自分」
    5. P.61 ①「この人にあったら何を聞くか」を考えながら読む
    6. P.64 ③「第三者にどう紹介するか」を考えながら読む
    7. P.108 「情報の希少性」
    8. P.113 質問力を鍛える「つなぎことば」
    9. P.123 わかりにくい文章が生まれる理由
    10. P.152 取材という名の知的冒険
    11. P.168 執筆とは「取材の翻訳」である。
    12. P.177 論理をつくる「主張」「理由」「事実」
    13. P.183~185 なにを論拠に語っていくか
    14. P.204 起承転結 → 起”転承”結
    15. P.206 翻訳の不可能性
    16. P.209 「翻訳」から「翻案」に踏み込むべき
    17. P.215 「書くこと」「書かないこと」の選別
    18. P.246 情報の希少性「きびだんご」はあるか?
    19. P.260 ストーリーテリングに必要な「バスの行き先理論」
    20. P.317〜319 コンテンツの賞味期限をどう考えるか
    21. P.339 「Aの接続詞」「Bの接続詞」
    22. P.350 親切心を伴った比喩
    23. P.386 「自分だけの文体」が宿っている
    24. P.396 自分の原稿をどう読むか
    25. P.436 プロライターとは
    26. P.441 編集者は「プロの読者」
    27. P.444 無茶振り
  3. 『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』読んだ感想
  4. この記事の本『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』の目次

ガイダンス

第1部:取材

  • 第1章 すべては「読む」からはじまる
  • 第2章 なにを訊き、どう聴くのか
  • 第3章 調べること、考えること

第2部:執筆

  • 第4章 文章の基本構造
  • 第5章 構成をどう考えるか
  • 第6章 原稿のスタイルを知る
  • 第7章 原稿をつくる

第3部:推敲

  • 第8章 推敲という名の取材
  • 第9章 原稿を「書き上げる」ために

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』の気になったところ

P.10 書くのではなく、コンテンツをつくる

ガイダンスの「ライターとはなにか」の始まり部分です。

文字起こしスタッフじゃなく、「コンテンツをつくる」ことがライターには必要になるそうです。

P.27 「他人ごと」と「自分ごと化」

作成した「コンテンツ」が「自分ごと化」されないと無価値の読み物になってしまうという例で、「星座占い」が出てきたのですが、わかりやすいですよね。

自分の星座以外は「他人ごと」で、ほとんど読まれることはないから、つくる「コンテンツ」は、何らかの「自分ごと化」する要素が必要になる!

P.32 「編集力」の確かさ

最初の文章で「ウェブディレクター」のことが書かれているのですが、確かに!という部分がある。

コンテンツマーケティングが必要になるのも、こういう流れからだったんですね。

P.55 「読者としての自分」

自分自身が「すぐれた読者」じゃないと、自分で書いた文章が良いのか悪いのかわからない。から、まずはたくさん読むことが必要になる。

P.61 ①「この人にあったら何を聞くか」を考えながら読む

「能動的な読み方」の基本として紹介していた4つのうちの1つ目。

 

P.64 ③「第三者にどう紹介するか」を考えながら読む

4つのうちの3つ目。

記事を書こうとして、外に出て体験している時に、考えていることと一緒でした。

P.108 「情報の希少性」

Webコンテンツも「情報の希少性」が高いほうが、検索結果に表示されやすいですよね。

誰も書いていないけど、検索されることとが多いキーワードでコンテンツをつくると、比較的すぐ(SERPsの)トップページに表示されるようになります。

P.113 質問力を鍛える「つなぎことば」

「取材」の時に使える「訊く力」の1つなのですが、これは夫婦間の日常会話でも重要だなぁ〜と。

奥の話を聞いていると、ほとんどの僕の返答が解決策の提案になっているのですが、女性がほしいのは「アドバイス」ではなく、ただ単に「共感」って言いますよね。

この「つなぎことば」は、夫婦間でもすごく使える気がする(笑)

「つまり」「ということは」「そうすると」「だとしたら」「とはいえ」「それにしても」・・・ちゃんと覚えておかねばwww

P.123 わかりにくい文章が生まれる理由

書き手がちゃんと理解できていないことを書くと「わかりにくい文章が生まれる」。

これはほんとにそうですね。

自分があまり知らない商品のアフィリエイトで記事を作ろうとしたけど、全然上手く行かなかった。

逆に自分が経験していて、よく知っている「神輿の服装」や「電動ママチャリのブレーキ」などはよく売れてくれるので、めちゃくちゃ実感できるところ。

P.152 取材という名の知的冒険

第1部「取材」のまとめになる部分で、わかりやすくしてくれています。

取材とは、

  • 読むこと」である。
  • 聴くこと」であり、「訊くこと」である。
  • 調べること」であり、「考えること」である。

忘れちゃいけないですね。

P.168 執筆とは「取材の翻訳」である。

執筆が翻訳というのが、なんかすっと分かる感じがしました。

書き手が違えば、書かれたものが違うのはこういうことですよね。

また日本語は「書きことば」と「話しことば」を使い分けているっていうのが、言われてから「あぁ〜〜」って納得。ビジネスメールは面倒ですよね。

P.177 論理をつくる「主張」「理由」「事実」

ソース元がない情報は、論理が成り立たないってことですね。

P.183~185 なにを論拠に語っていくか

「カレーは日本人の国民食」という「論」を、どんな客観の「理」で説明するかの過程が見れて勉強になる。

論拠に何を持ってくるかが、書き手の経験と技術ですかね。

P.204 起承転結 → 起”転承”結

大学で習った英語論文の三部構成がわかりやすいのですが、「起”転承”結」も知っておいて損はない。

P.206 翻訳の不可能性

翻訳に関する仕事が多かったから、かなりよく分かる部分ですねぇ〜。

「翻訳(translation)」ではなく「トランスクリエーション(transcreation)」っていうやつですね。

「執筆が翻訳」なので、次にあるように「翻案」になるんですね。

P.209 「翻訳」から「翻案」に踏み込むべき

P.215 「書くこと」「書かないこと」の選別

ブログだと制限がないから、ダラダラと全て書くこともできるのですが、それだとタイトルがビッグワードになっていくから、分割したほうがいい場合がありますよね。

「書く」「書かない」の構成力を鍛える絵本思考が面白かった!

絵本のように、桃太郎の話を10枚の絵で(絵本のように)説明する練習なのですが、著者が30シーンの絵を準備してくれているので、それを入れる・入れないで構成をします。

全体のシークエンス・シーン・カットを箇条書するのがポイントでした。

P.246 情報の希少性「きびだんご」はあるか?

「きびだんご」がない桃太郎だと、確かに微妙(笑)

P.260 ストーリーテリングに必要な「バスの行き先理論」

ブログ記事もそうですが、会社経営でも同じとこが言えそうですね。

なるべく早い段階で「ゴール地点を示す」!

そういえば、会社経営だと「バス」じゃなくて「船」に例えることのほうが多い気がする。

P.317〜319 コンテンツの賞味期限をどう考えるか

ブログだと、ストック記事(賞味期限の長い記事)とフロー記事(賞味期限の短い記事)のどちらにするか考えますよね。

コンテンツの普遍性を考えるとき、見るべきは「未来」ではなく「過去」である。

・・・

「10年先を見たければ、10年前を見よう」だ。「100年先を見たければ、100年前を見よう」だ。

確かに普遍的な記事は、同じようなタイトルの記事をよく見かけるけど、見たくなってしまいます。簡単に自分ごと化できているのも重要になるんでしょうね。

P.339 「Aの接続詞」「Bの接続詞」

「Aの接続詞」・・・そして、それから、しかも、それで、だから、そのため、など

「Bの接続詞」・・・しかし、なぜなら、でも。

小学生になった第1子くんが作文の宿題をよくやっているのですが、今は「Aの接続詞」がほとんどですね。。

5W2Hはできてきたから、「Bの接続詞」も教えて行ってみようと思ったところ。

P.350 親切心を伴った比喩

自頭の良さを見ることができそうな気がしますね!

説明が下手な人は、比喩が下手でわかりにくいことがあったなぁ〜。比喩って、相手のことがわかってないとうまく行かないですよね。

僕の奥の場合には、パン屋さんで例えて上げると理解してくれることが多い(笑)

P.386 「自分だけの文体」が宿っている

昔、GoogleのSEOで、書き手の違いを見分けられる的な情報を見た気がしたんですが、「自分だけの文体」っていうのが関係するのかなぁ〜と思って、ググってみたけど、全然出てきませんね。もう。。

P.396 自分の原稿をどう読むか

  • 時間的な距離」:一晩寝かせる
  • 物理的な距離」:横書き ↔ 縦書き、明朝体 ↔ ゴシック体
  • 精神的な距離」:自分から引き剥がして、編集者に送る(僕の場合は、記事を公開する)

これはホントですよね。

自分で書いたはずなのに、違う感じがしてきて、単純な誤字脱字もすごく目立つww

P.436 プロライターとは

編集者がいるなら、そのライターは間違いなくプロだ。

わかりやすい!

P.441 編集者は「プロの読者」

P.444 無茶振り

web制作会社にいたときのクライアントがこんな感じだったけど、これとは違うわな。。

『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』読んだ感想

ひと通り読み終わってから、ソデの部分にある「取材・執筆・推敲」の説明を見返すと読む前とは意味がぜんぜん変わります。

そしてよく読まれている記事を考えると、時間がかかっているので何度も読み返し読みやすくしているから、検索にも引っかかるし、滞在時間も長くなるし、情報の希少性もあるようなので、物が売れるんだなと感じて、改めて書くということを考えることができました。

書き手は一度は読んでおいたほうがいいですね!

この記事の本『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』

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