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起業家の戦略ツール「バリューラボ」が分かりやすい

メモ的な
出典元:バリューラボのフレームワーク(白紙)|日経ビジネス 2023.5.26
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2023年5月26日の日経ビジネスの記事で、マネジメント・アンド・ビジネス・レビュー(MBR)の記事が無料公開されていたので読んでみたのですが、戦略ツール「バリューラボ」のフレームワークは、「価値ある理論を構築する能力を最大限に発揮できるようにする方法」でした。

新しいビジネスを始めようと考えている経営者や起業家には、自分の考えを整理してわかりやすくできる便利そうなフレームワークでした。

わかりやすく説明する事例として、アインシュタイン、ガリレオ、スティーブ・ジョブズ(米アップル共同創業者)、サム・ウォルトン(米ウォルマート創業者)、エアビーアンドビー、米デル(現デル・テクノロジーズ)の創業者マイケル・デル、米電子商取引大手イーベイなどの、超有名企業や超有名人の話が使われているので、すんなり理解できました。

新しいビジネスは、何かしらの問題解決のために始める事が多いと思うのですが、創業者が最初に考えるビジネスアイディアは、斬新で、常識外れで、周りからは「ありえない、普通ではない、思いも寄らない」ことが多く、しばしば簡単に否定され、他の人から見てばかばかしいと思われてしまうかもしれない。

ただ、この逆説的な「逆張り」の信念をベースとした、優れた理論があれば、他の人には見えない価値を明らかにすることができるので、ブルーオーシャンの事業になるとも考えられるようです。

経営者や起業家ではなくとも、新事業を考えるときには参考にしたい戦略ツール「バリューラボ」でした。

 Management and Business Review(マネジメント・アンド・ビジネス・レビュー)とは

ソース元になる元記事は、「マネジメント・アンド・ビジネス・レビュー」に掲載されたもので、それを翻訳してくれた記事でした。

マネジメント・アンド・ビジネス・レビュー(MBR)は、査読付きの新しいマネジメント専門誌ということなので、論文を読んでいるような感じなので信用できます。

「マネジメント・アンド・ビジネス・レビュー(MBR)」は、世界トップクラスのビジネススクール12校をスポンサーに、草の根の総力編集で海外からお届けする、査読付きの新しいマネジメント専門誌です。

スポンサーのビジネススクール:米カリフォルニア大学ロサンゼルス校経営大学院、米コーネル大学経営大学院、中欧国際工商学院、米ボルティモア大学経営大学院、香港城市大学、米バンダービルト大学経営大学院、米バージニア大学経営大学院、米ミシガン大学経営大学院、インド商科大学院、米カーネギーメロン大学経営大学院、仏INSEAD(欧州経営大学院)、米ダートマス大学経営大学院(2022年11月1日現在)

引用、出典元:著者一覧 > マネジメント・アンド・ビジネス・レビュー |日経ビジネス

原文は英語になるのですが、ちゃんとリンクも掲載されていました。

バリューラボとは

記事によると「バリューラボ」は、起業家や経営者が、価値ある理論を構築する能力を最大限に発揮できるようにする方法のようです。

また「バリューラボ」は、「価値理論の構築を支援するために設計された仮想空間」と説明されていて、フレームワークとして準備もされているので、このフレームワークに沿って価値理論を構築するのがやりやすいです。

価値理論を構築する際には、以下3つが必要になります。

  • 1つ目は、被験者の未来に対する信念に焦点を当て、彼らのユニークな信念や、逆説的な「逆張り」の信念を浮き彫りにすることである。
  • 2つ目は、その「逆張り」の信念を実現するための具体的な問題(とその構成要素)を設定し、それを解決することである。
  • そして3つ目は、その理論を明確かつ簡潔に記述し、それを検証し実現するための、具体的な行動計画を作成することに重点を置くことである。

※太字は僕が入れました。

これに合わせて作られているのがフレームワークでした。

フレームワークを左から右へ埋めていくと、「価値ある理論」を整理して、構築できるようになっていました。

1枚目は、白紙のフレームワークになっていて、

出典元:バリューラボのフレームワークあなたの会社のための理論(白紙)|日経ビジネス 2023.5.26

2枚目は、各項目にコメントが入っていて、どのように情報を入れるか説明されています。

出典元:バリューラボのフレームワークあなたの会社のための理論(説明)|日経ビジネス 2023.5.26

3枚目は、非公式ながら「エアビーアンドビー」をサンプルにして、全ての項目が埋められているので、どのようにすればいいかわかるようになっていました。

出典元:バリューラボのフレームワーク:あなたの会社のための理論(エアビー)|日経ビジネス 2023.5.26

このフレームワークを使うことで、手探りで事業をすすめるのではなく、理論があることでやるべきことが見えるようになってくるということでした。

スティーブ・ジョブズ(米アップル共同創業者)、サム・ウォルトン(米ウォルマート創業者)、ハワード・シュルツ(米スターバックス創業者)、ウォルト・ディズニーの4人は、それぞれ独自の理論を持ち、他の人が見たことのない価値への地図を提供した。

我々のバリューラボというツールは、このようなフレームワークを通じて、理論を生み出し、検証し、価値を創造し、獲得するための独自のマップを作成することができる。

起業家の戦略ツール「バリューラボ」が分かりやすい のまとめ

ツールやフレームワークはいろいろとあるのですが、「バリューラボ」は事業を始めたい時に、他の人から見てばかばかしいと思われてしばしば簡単に否定されてしまう時に、事業アイディアに価値があるのか見いだせるツールでした。

価値を創造するためには、他の人には見えない価値ある用途を見いだすことが重要なのである。そして、経営者が隠れた価値を見いだすことができるのは、逆張りの信念を阻むものを、問題という形で明確にするプロセスと言える。

また英語の原文にも目を通してみたのですが、引用として水色の文字で書かれている部分が、日本語の記事とは違い重要になるポイントをまとめている風だったので、引用してみました。

Theories illuminate paths to value that might otherwise remain unseen.

(Google翻訳:理論は、そうでなければ見えないままになる可能性のある価値への道筋を明らかにします。 )

A theory tells you what to look for, and where to look.

(Google翻訳:理論によって、何を探すべきか、どこを探すべきかがわかります。 )

You need an answer to the question: what do you believe that (almost) no one else believes?

(Google翻訳:あなたには、他の誰も(ほとんど)信じていないことをあなたは何を信じますか?という質問に対する答えが必要です。  )

Every industry has its orthodoxies, but they can and should be questioned.

(Google翻訳: どの業界にもそれぞれの正統性がありますが、それらは疑われる可能性があり、また疑われるべきです。 )

これの「バリューラボ」に、公園情報サービスと翻訳サービスのアイディアを入れてみようと思いました。

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